キャリアコンサルティングとは
キャリアコンサルティングとは、その人にとって望ましい業務上の役割やキャリア開発を支援するプロセスのことです。単に人と仕事とのマッチングを行うのではなく、置かれた立場やこれまでの経験から、その人にとってより幸せなライフプランを描き成長の糧となるための支援です。働く全ての人が自分の適性や能力に気づき、自分自身と会社内での業務をきちんと理解することで、組織は主体的な風土のもと、生産性や収益が上がる体質へと変化していきます。
キャリアコンサルティングはさまざまな社員に対応できます
新卒社員
仕事への向き合い方
意欲の向上
仕事理解の醸成
採用募集により選考試験を受けに来る新卒の学生との面接が新入社員を迎え入れるはじめの1歩になることでしょう。学生は会社のどんなところに自身の成長を感じ就職を希望するのでしょう。また、会社側は、学生のどんなところに可能性を感じ採用を決めるのでしょう。互いの思いがマッチしてはじめて新人を迎え入れることになります。
しかし、就職後ミスマッチを理由に辞職したり、職場風土に馴染むことができずに休職する場合も少なくありません。
新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は約4割前後で、離職理由において20~24歳の離職者中4割弱が「人間関係がうまくいかなかったから」とし、各年齢中一番多い割合になっています。職場内においてキャリアアップシステムが明確化し、人間関係の築き方を身に着ける機会などがあれば、自身のキャリア形成について早い段階で考えることができ仕事に対する意欲に変化をきたすのではないかと考えられます。そのためにも、まずは新人個々人のキャリアに対する思いを知り、仕事をする中でどのように活かしていきたいのかを段階的に把握していく必要があります。それが可能になるのがキャリアコンサルティングです。
中堅社員
キャリアパス再構築
能力開発の方向付け
ジョブローテーションへの理解
中堅の立場になると仕事を一通り理解し自主的に行動できるようになる段階にあります。さらに、後輩の育成に携わる重要なポジションとなります。この段階が一番自身のキャリアについて悩み始める時期になります。個人のキャリアをどのように成長させていけるかが見えないと、先が見えず不安になります。また、育成している後輩の進退にも責任を感じ、モチベーションの維持が困難になってしまいがちです。この場合、キャリアアップのための道筋(キャリアパス)があると社員は自身のキャリアビジョンを描け、さらに育成中の後輩にとってもビジョンが描けるため、1人で責任を負う義務感に苛まれることもなくなります。
そのためにも仕事の現状や思いを中立的立場で聴くことができるキャリアコンサルティングが重要となります。
育児・介護・病気休業者等
仕事と家庭の両立課題の解決支援
育児と仕事の両立については働く女性にとっての課題でした。しかし、近年男性の育児休業取得が促進されています。休暇を取得しやすい職場環境が求められることはもちろんのこと、各家庭における社員の役割や思い等を把握し、個々人のライススタイルに応じたキャリア支援と、休暇後の置いてきぼり感を感じさせない職場風土と復職支援が整っていれば急な生活環境の変化に対応できずやむなく辞職せざるを得ない状況を回避できると考えます。さらに、急に訪れるのが親の介護です。予期せぬ状況に陥る前に自身の先を見据えた生活環境を整える機会をもつことができるのもキャリアコンサルティングです。
また、予期せぬことに、自身の健康状態の変化があります。病気になった場合、その人の状況がどのようなものであるのか、会社側にはなかなか伝わりません。本人はショックの最中にいたとしても、会社側には伝わりづらいものです。そのような時にもキャリアコンサルティングが大きく役立ちます。会社と病院と社員の橋渡し的役割を担うこともできます。
シニア社員
キャリアの棚卸し
セカンドキャリアの方向付け
これまで自分自身について顧みる余裕がないまま懸命に勤めてきたため、退職が近づくとこれからどうしたらよいのかわからなくなることがあります。また、経験年数が増すにつれ、仕事を部下や後輩に任せられる立場になり、自身の仕事に対する見方が変わる位置に立った時、今後の自分自身のありかたについてふと考えることもあるかもしれません。そのような時こそ、キャリアコンサルティングが必要で、これまでのキャリアの棚卸しをすることで、セカンドキャリアの方向性を一緒に見出していくことも可能です。
これからのライフプランを含め、働くことに充実感や満足感を見出せるよう、どのようなことができるのか一緒に見直してみませんか。
キャリアコンサルティングは
従業員との意識のギャップをなくし
生産性の向上につながります。
全社員の
キャリア面談
相談室の設置
会社の問題点を
抽出
職場環境改善の提言
両立支援の提言
セミナー研修等の提言
活性化
必要事項を報告いたします。
また、利用可能な助成金の提案もいたします。
キャリアコンサルティングを導入する意義
頂上が見えない山登りほど辛いものはありません。会社でも同様に、社員は自らのキャリアに対して目標を持つことでモチベーションが向上し、そのことが人材の定着や意識向上による組織の活性化につながります。
CCSではキャリアコンサルティング(面談)を通じて、働く人が自分の適性や能力に気づき、自分自身と業務への理解を深めイキイキと働くことができるサポートを行います。その結果、社員が主体的に仕事を楽しむ事ができるようになり、活気ある風土のもと、生産性や収益が上がる体質へと組織が変化していくことを目指します。
外部キャリアコンサルタントのメリット
社員が自身のキャリアやワークライフバランス、職場のことなど本音で相談するためには、相談内容の保護や処遇への影響がない仕組みが必要です。日頃面識のある職員の場合、完全な中立性を保つのが難しいのが現状です。国家資格であるキャリアコンサルタントには守秘義務があり、社員の相談を様々な面からフォローし、公平・中立的な立場で経営者へつなぐ役割を担います。